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ヨン様スマイル [非日常]

昨年5月に熱を出して1週間ほど寝込んだときに、いろいろ考えた。その一つにヨン様スマイルがある。
いまでもそうかどうかは知らないが、ヨン様はちょっと年配の女性方に異常なまでの人気がある。おそらくは、あのヨン様スマイルがたまらないのだろうと想像するのである。我々(いや少なくとも私個人)からすると、あの微笑みはあまり気色の良いものではない。時々、中央線の車内で誰にともなく似たようなスマイルを浮かべているやつがいるが、思わずそばから離れたくなる。明らかに、あのヨン様スマイルは作られたものだ。心の底から素直に微笑んでいるのではなく、故意に作った作り笑いである。なぜそんな物に惹かれるのか。
実は、私は同じような作り笑いに惹かれている。それは小雪のそれだ。彼女の笑い顔も完全に作り笑いだ。いや、彼女だって本気で笑うこともあるだろう、でもその本気の笑顔が良いのではなく、あの作り笑いが良いのだ。なぜだろう。
そもそも、我々が日常生活をしている際、あんな作り笑いを浮かべる事は滅多にない。滅多に無いが、全然無いわけでもない。それは、愛する物に対面した時だ。例えば、赤ちゃんを見ると、みんな何か面白い事があったわけでもないのに、微笑む。面白くもないのに微笑むのだから、それは作り笑いだ。赤ん坊だって馬鹿じゃないから、そんな作り笑いでつられて笑うわけもないかと思えば、そうでもなく、結構ケラケラと笑ったりする。人間は、どうも生まれながらにして、この作り笑いに何かを感じるのだ。恋人に会ったときもそうだ。特に女性に顕著な気がする。恋人に会うと、笑顔を作る。これは恋人同士の特有の現象であり、結婚してしまうと、消えて無くなる習慣だ。
要するに、この作り笑いは、相手に好意を示すもしくは、好意を持ってもらいたいと思うときにする微笑みなのだ。だから、その特別な微笑みを画面でされると、見ているほうはドキッとしてしまう。特に、恋人のいる世代では現物があるので、それほどでもないが、結婚してしまい、その微笑みの供給が絶たれた人々にとって、かなり刺激的な映像なのだ。素人がまねしても、気持ち悪いだけであるが、プロにはそのドキッとする微笑みができるのだ。最近話題になることが多いカリスマホストもおそらく同じテクニックを持っているに違いない。(残念ながら私は微笑まれた事がないので、想像に過ぎないのだが)
そもそも、画面の中の人間が、自分に向かって好意を示す微笑みを浮かべるはずもないのだが、人間とは浅はかなもので、それが二枚目や美人だと、コロッと参ってしまうのである。いや、正確にいえば、私は小雪のスマイルに参ってしまいました。はい。誤解だと十分承知していても、気持ちが良いからなのだと思う。
さて、ここで大問題が潜んでいる事にお気づきだろうか。さりげなく、二枚目とか美人とか書いたが、実はこれが非常に大きなテーマなのだ。二枚目や美人の定義は何なのかという問題だ。私は、この「美」のサイエンスをライフワークにしたいと考えている。問題提起や議論はまたの機会に譲るが。


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