So-net無料ブログ作成
検索選択

優先道路 [日常]

自転車通勤だが、なるべく一般道と交差しないようなコースを選んで走っているが、それでも何カ所か一般道を横切る必要がある。その際、親切なドライバーは私の自転車の横断のために、わざわざ止まってくれる。そんな時、実は私は心の中で舌打ちしている。いや、実際に舌打ちする事もある。

1997年にオックスフォードで開催された国際会議に家族同伴で出席した。その際、せっかくの左側通行の国なので、レンタカーでドライブしようと、国際免許を持参して行った。イギリスの道路は、完全に優先道路が決まっていて、優先権のある道路の車は一切譲ることが無い。優先権の無い側は、ひたすら道路が空くのを待つのであった。この明確な線引きが、何ともぎすぎすした感じがすると、最初は思ったのだが、しばらく走る内に、非常に走りやすいと感じる様になった。この優先権の設定は、自動車に限らず、歩行者にもあった様に記憶している。2本の道路が交差するところで、どちらの道路が優先であるかを明確に規定してもらうと、自分がどのように行動すれば良いのかわかりやすく、事故が起きにくいと感じた。一方、日本にも優先道路はちゃんと定義されているが、教習所で習うのは、譲り合いの精神だ。実際、どちらが優先なのか良くわからない交差点も多数あり、そういうところでは、臨機応変に譲り合って、事故が起きないようにしましょうと教えられる。しかし、どちらが優先なのかわからない状況で、譲り合うというのは実は結構難しい。交差点でお見合いになって、仕方なく自分が動くと、相手も動いたりして、ひやっとする事も多い。そんなとき、あのときのイギリスの様に、明確に優先権を設定してもらったほうが、運転しやすいのにと思う。
で、最初の自転車の話だ。自転車が路地から鼻を出せば、慎重なドライバーなら、止まって渡らせようと思うかも知れない。確かに、自転車を漕いだ状態で鼻を出して来れば、私も停止すると思う。しかし、自転車に気がついた時点で、すでに自転車が停止しており、片足をついて待機している状態なら、私は停止しない。たとえそこが横断歩道であっても、停止しない。いや、これが都内の交通量の多い道路であれば、また状況が異なるが、ここはつくばである。田舎道の交通量はたかが知れており、30秒も待てば、自動車の通行は途切れる。見える範囲で走っている自動車は1台だけという状況も珍しくない。当然自動車が走っている広い道路が優先道路であり、自転車が鼻を突き出している路地に優先権は無い。で、自転車もれっきとした車両である。この場合、自動車が自転車に道を譲る必要は無い。しかし、私の経験上、確率30%以上で、自動車は自転車の横断のために停車する。この行動は、交通弱者である自転車を保護しようとする意味では、好ましい判断で、優しいドライバーだと言える。しかし、これが意外に危険であることは良く知られている通りである。自動車が停止したため、自転車があわてて道路を横断しようとして反対車線の車にはねられると言う事故は珍しくない。実際、ひやっとする場面に遭遇した事が何度かある。だから、私は自動車が止まってくれても、あわてて横断する事はしない。というより、田舎では自動車は自転車を横断させるために止まる必要は無いと思っている。減速せずに通り過ぎてくれた方が、早く横断できるのだ。後続車が途切れなく続く事はあまりない。もちろん、大通りではひっきりなしに自動車が通るが、そういう交差点にはちゃんと信号機が付いているし、そんな交差点で止まってくれる自動車はいない。
自転車に乗っているのが分別の付かない子供なら、飛び出す可能性がゼロでは無いので、私も自動車を止めるかもしれないが、大人の自転車なら、道路の優先権を守って欲しいと願う。その方がずっとスムーズに流れると思うのだ。
今日も、3回ほど自動車が止まってくれた。いずれも、私の自転車は完全に停止しており、すでに片足をついている状態である。しかも自動車に後続車はいなかった。私の他に歩行者や自転車もいなかった。この状況で、なぜ自動車は止まるのか。しかも、止まった後、私に横断するようにジェスチャーで促すのだ。私の心はすさんでいるので、何か見下された様な気がして、非常に不快な気分になる。「善良なドライバーである私は、愚かな自転車が事故に遭わないように、親切にも停止してあげた。さあ、渡りなさい。そして私に感謝しなさい」と言っている様な気がするのだ(本当にすさんでいるなあ)。そして、あげくに舌打ちするのだ。なぜ、止まる?止まらずにそのまま行ってくれれば、私は何秒か早く道路を渡ることができたし、ドライバーのドヤ顔を見ることも無く、気分良く走る事ができたのに。
NEDOプロのキックオフミーティングの帰り道、そんな事を考えていた。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
メッセージを送る