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Conduct disc brake 装着顛末 [日常]

私のGiant Defy Advanced 2 (2015)には、TRP Spyre というワイヤー引きのディスクブレーキがついている。評判の良いブレーキだが、やはり油圧のディスクブレーキに比べれば、効きが甘い。通常の走行ではほとんど問題が無いが、筑波山の下りで、数kmブレーキをかけ続けていると、腕がパンパンになる。まあ、これはキャリパーでも同じとのことで、握力を鍛えるのもロードバイク乗りの楽しみという話もあるが、命を預けるブレーキだけに、やはり効きが良ければそれだけ安心である。
というわけで、以前から気になっていたGiantのConduct 油圧ブレーキを取り付けることにした。何度も迷ったのだが、ゴールデンウィークを前に、つくばのGiantストアに閉店間際に駆け込み、「Conductはあるか」と聞くと、「あるよー」と箱が出てきた。「ガーミンを付けるアダプターはあるか」と聞くと、「あるよー」とこれまた出てきた。合わせて税込み約2万円のお買い上げで、あっという間に終了した。迷っていたのは数ヶ月だが、購入は一瞬だ。
で、帰宅後箱を開けて眺めると、そこそこあっさりとした構成である。マニュアルを読むと、各国の言語で簡単な取り付け方が出ている。で、問題がエア抜きだ。油圧ディスクブレーキの装着はそれほど面倒では無い。気が重いのはエア抜きである。しかも私は未経験なので、なおさらドキドキものだ。で、マニュアルを読むと、エア抜きをしろと書いてあるだけで、どうやってやるのか、書いていない。そのほか、純正のローターを使わないと保証しないとか、間違って使うと事故って死ぬぞとか、いろいろ脅し文句が書いてある。しかし、これは真実である。ロードバイクのブレーキは命に関わるパーツだ。で、素人がいじってミスを犯せば、大変危険である。これをメーカーが許容すれば、その補償問題は大変な事になる。そこでGiantとしては、このブレーキはGiantストアで付けてもらえというスタンスなのだ。だから、肝心のエア抜きのマニュアルが付属していない。しかも、開けてはいけないというネジが何本か指定されている。(最初スペイン語か何かのページを開けて、何て書いてあるのかわからず、丸印のネジをさっさと開けてしまった。へへへ。やばい。)
問題は、私はGIANTストアを信頼していないと言う事だ。一応、取り付け工賃は聞いた。1万円という事だ。妥当な線だと思う。1万円で装着できれば、その手間を考えれば相当安上がりだ。(実験機器なら、この手間なら最低10万円かかる)しかし、取り付けてもらってしまえば、完全にブラックボックス化してしまい、楽しみが一つ奪われてしまう。と言うわけで、迷わず自分で付けることにしたのだ。おそらく、すでに誰かが取り付けて、詳細をブログにアップしているだろうと、何日も探し回ったのだが、見つからない。サイクルベース名無しさんと、もう一人、Conductを装着したというブログが見つかったが、どうもエア抜きの詳細がわからない。彼らも苦戦して、最終的にどうにかなったと書いてあるのみだ。
私は仕事柄、海外のサイトを見るのはそれほど苦痛ではない。おそらく海外の強者が何か情報をくれるのでは無いかと、海外サイトも検索してみたが、見つからない。で、いろいろ調べるうちに、ConductはTektroの製品であることがわかった。なら、Tektroの油圧ディスクのエア抜きを調べれば、それでわかるのではないかと調べたら、YouTubeにぞろぞろ出てきた。動画というのは非常にわかりやすく、一瞬でその意図するところがわかった。
結局、Conductには、Bleedニップルなどというしゃれたものは付いていないので、トルクスネジを外して、そこにTektro用のアダプターをねじ込み、そこから注射器でオイルを注入するという事らしい。これでキャリパー側の取り扱いはわかった。問題はマスターシリンダー側のどこから出すかだが、この情報がどうしても見つからない。で、先のサイクルベース名無し様のサイトに、2.5mmのアーレンキーで取り外すネジが左右共通のエア抜き穴だという事を示唆する文章があった。左右共通というのはおかしな感じがしたが、まあそれもあるかと、これを参考にする事にした。
作業は二日酔いの昼から開始した。まず、自転車をひっくり返し、ホイールを外し、Spyreをはずす。前は簡単だが、問題は後輪で、インナーにライナーを通そうと思ったら、隙間が無くて無理だとわかった。そこで、アウターにライナーをテープで貼り付けて、引っ張り出した。これで首尾良くライナーがフレームを通った。今度はライナーに油圧ホースをテープで貼り付けて、フレームを通す。通すのは簡単だが、最後に穴から出てこない。通常は、前から入れて、後ろから抜くのだと思うが、今回は後ろから入れて、ダウンチューブの上から抜こうとしている。ここは窮屈で硬いホースがうまく出口を向かない。苦戦したが、伸縮性の無いテープで固定する事により、何とかホースを引っ張り出した。こうなれば、あとはそれほど難しく無い。ホイールを再度装着し、ひっくり返した自転車を元に戻した。Conductのマスターシリンダーをステムに取り付ける。これは簡単だ。で、本来なら、バーテープを剥いて、ブレーキのアウターから交換なのだろうが、バーテープをまだ巻いたことがないので(買ってはあるが)、バーテープを途中まで剥き、インナーを途中まで引っ張り出しておき、丁度良い長さになるように、ワイヤーカッターでばっつりと切断した。その後、インナーをマスターシリンダーに通し、アウターを力任せにひん曲げながら穴に突っ込んで、終了である。長さは数ミリの誤差なら、ハンドルバーに這わせた部分が適当にずれて吸収してくれるので、何とかなる感じだ。インナーを穴に通すのが意外に難しかったが。インナーケーブルはネジで固定して、一件落着である。後は、油圧ホースを適当な長さに切断して、接続する。ここで、接続部の金具が必要になる。Tektroの油圧ホース関係の小道具は、国内ではなかなかレアな商品で、amazonでも単独の扱いが無い。唯一、Tektroのbleedingキットに2組付属しているので、今回はそれを購入しておいた。そのキットには50mlのオイルや注射器もついているが、オイルはシマノの1L品を別に買っておいた。ホースも切断が結構難しそうだったので、汎用のチューブカッター(752円)を買っておいた。これが切れ味抜群で、最高だった。長さを何度も確認し、チューブカッターで切断、そこに先端に差し込む金具をぐりぐり押し込んで(Youtubeでは、指でさっと押し込んでいた。あいつ等はすごい)真鍮のワッシャーの様な物を差し込んで、ネジで締め上げるという仕組みだ。実は、ここでこの真鍮の金具の向きを間違えて、後で青くなった。(外してホースを切断し、再度組み直した。先端の金具は、最初に付いて来た物をホースから抜き取って使用した。)くれぐれも向きに注意だ。これは、中華カーボンのバイクにConductを組み付けた方のブログを見て気がついた事だ。
ここまでの工程で、すでに数時間過ぎているが、最後にエア抜きが残った。で、前輪のキャリパーにオイル入りの注射器を付け、マスターシリンダーのネジを外して、ホースをペットボトルにつなぎ、下からオイルを流し込もうとしたが、流れない。思いっきり押したら、注射器のホースが外れて、オイルが飛び散った。ブレーキレバーを握っても、反応がない。困った。で、何の気なしに左のレバーをいじると、上からオイルが出てきた。おお、後輪はこれで行けるか?と今度は後輪のキャリパーに注射器を装着し、オイルを押し込むと、出てきた出てきた。あとはYouTubeの手順に従い、エア抜きを済ませた。
さて、その後どうやっても前輪のエア抜きができない。こうなりゃやけだって訳で、外しちゃいけないネジをいろいろ外して様子を見てみたが、どうにもならない。そこで日が暮れて、タイムアップ。非常に憂鬱な気分で夜を迎えた。再度ネットで調べても、エア抜きの情報はどこにも無い。GIANTストア用の詳細マニュアルがあるという事だけはわかったが、その内容はどこにも出ていない。で、いろいろ悩んだあげく、GIANTストアに聞きに行くことにした。前輪のエア抜きができないのは、故障かも知れず、交換してもらったとしても、再度組付けを行う必要があり、非常に憂鬱だった。それでも、何とか気を取り直し、Conductを装着したDefyで向かった。実は、エア抜きはうまく行っていないが、ブレーキはがんがんに利くのだ。で、お店に行って、ご主人に聞くと、エア抜きの穴はそこじゃないよと教えてくれた。何と、上の穴ではなく、横の穴だという。で、その場合はシマノ流のやり方ができないので、注射器2本でやるやり方だと言う。確かに、TektroのYoutubeにも、注射器二本バージョンがあった。なるほど!というわけで、急いで帰宅し、やってみた。さすが、マニュアルを持っているGiantストア。正しかった。横の穴に注射器を装着すれば、ちゃんとエア抜きできた。キャリパー側とマスターシリンダー側の両方に注射器を付け、オイルを行ったり来たりさせて、エアーを抜く手法だ。そういえば、Conduct用のBleedingキットが売っている様で、その商品構成も注射器2本だった。(商品はあっても、マニュアルがあるかどうかは不明)
というわけで、ようやくまっとうな方法で、エア抜きが完了し、Conduct disc brake装着が完了した。先にも書いたが、ブレーキの効きはすごい。後輪は一瞬でロックする。これはローターを140mmに変更する必要がありそうだ。前輪は160mmのままでも良いと思う。今のところ、ロックするほどには効かない。まあ、思いっきり握ればロックするかも知れないが。前輪はアイステックのローターなので、高いのだ。後輪はGiant純正のTektroのローターなので、安い。これは換えても大してかからない。この効きなら、筑波山の下りを二本指で制動かけながら降りられそうだ。
いろいろと、余分なお買い物をしたので、割高になったが、工賃の1万円ほどにはかかっていない。8000円くらいだろうか。おかげで、良い経験と、いろいろな小道具が手に入ったので、いつでもエア抜きができる。なかなか良いゴールデンウィークになった。
最後に写真を。私が探しても見つけられなかった、Conductのマスターシリンダー側のエア抜きの様子だ。この写真があれば、こんな苦労はしなかった。ふーーー。
Conduct disc brake bleeding.jpg
こんな感じでエア抜き!
ちなみに、これは後輪用。ホースの装着口と反対側がエア抜き穴になる。もちろん、左右(後前輪)独立だ。ただ、上の穴と後輪側はつながっている様だが。主流の海外では、前後輪逆になるので、前輪ブレーキが上につながる事になる。減りの早い前輪のエア抜きを別途できる様にしたのだろうか?ちなみに、上の穴の中には小さなOリングが入っており、これが無くなるとやばそう。

2017/05/09 追記
さてさて、ようやく油圧ディスクが付いたので、試運転をかねて日曜日に岩瀬まで行ってきた。珍しく、行きは追い風で非常に気持ち良く30km/hオーバーの巡航で1時間20分ほどで岩瀬に到着した。帰りは当然向かい風だが、がんばれば40km/hを出せる程度で、それほど速度を落とさずに、走る事が出来た。その間、ブレーキの効きは全く問題無く、ノートラブルであった。そこで気をよくして、最後に不動峠を登ってみる事にした。目的はタイムではなく、下りでブレーキの調子を見るのと、パッドの当たりを付ける事である。
とか良いながら、70km走った後とは思えないほど足が軽かったため、調子に乗って徐々に本気モードになり、結局駐車場から20分を切るタイムで登り切った。そこで休憩と思っていたのだが、先客が数人でだべっており、そこに「ゼーゼー」と割り込むのは何となく恥ずかしかったため、滞在0秒でUターンし、下りに向かった。
下りのブレーキングは快適そのものであった。これまで、ブレーキが効かなかった訳では無いが、それなりに強く握らないと減速しないため、疲れてしまい、ついついスピードが上がりぎみであった。しかし、Conductでは、楽々スピードコントロール可能であった。二本指での減速も全然問題無い。道路に穴を直前で見つけてやばい時も、これまでは仕方なく突っ込んでいたが、今回は即座に十分に減速し、迂回可能であった。安全性は確かに高くなった。しかし、何よりもうれしかったのは、ブレーキ音が静かになった事だ。Spyreは、なぜかローターの穴の部分で妙な鳴きが入り、「コロコロ」とでも言うような音がした。パッドをシマノ製のレジンに換えれば多少静かになったが、完全に消える訳では無かった。音がするという事は、どうもパッドがローターに平行に密着していないのでは無いかという感触があり、それ故に最後の最後で制動力が上がらない感じがした。しかし、Conductのキャリパーはずっと良好な様で、ほとんど音がしない。しかも、握った分だけブレーキがかかるという制御性の高さも感じることができた。パッドを外した際に気がついたのだが、Conductに付属のキャリパーの方が、ピストンの直径が大きいと思われる。そのため、パッドがより平行に移動するのでは無いだろうか。油圧で押すというのも良いのだろう。
いずれにしても、非常に満足の行くブレーキに仕上がったと言える。前輪の制動力は強すぎるという事は無く、ローターは160mmのままで問題無いと思われる。後輪は、どっちみちそれほど制動力がいらないので、140mmに変更の予定である。Tektroの安いローターを先ほど注文した。ヨドバシで1200円だ。ローターを140mmに変更すると、キャリパーの下のスペーサーも外せるので、多少の軽量化にもなる。Conduct自体が結構重いので、どこかで軽量化しないといけない。場合に依ると、前輪も安物の140mmのローターでも良いかも知れない。そうするとさらに軽量化が可能だ。


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