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モスクワは-10℃が丁度良い [日常]

二国間共同研究のミーティングでモスクワに行って来た。もっと暖かい季節に行く予定だったのだが、いろいろと忙しく、結局1月末になってしまった。で、この季節、モスクワは猛烈に寒いと言うわけだ。まあ、当然の話だ。到着した時のドモジェドボの気温は-15℃、モスクワ市内が-11℃くらいであった。空港には、ホストのElenaのご主人が迎えに来てくれた。で、彼が言ったのが、タイトルの-10℃が丁度良いという話である。これを上回ると、雪が溶けて道路が汚くなり、車の窓も汚れて大変な事になる。一方、-10℃を下回ると、さすがに寒いというわけだ。聞いて見ればなるほどな話なのだが、実際には-10℃などという生やさしい気温では無かった。
彼が私を見て第一声、帽子は無いのかと言った。出がけにちんけな帽子を一つつかんで来たのだが、それほど必須アイテムだとは知らなかった。確かに、帽子をかぶらずに外に出ると、耳がきんきんに痛い。何より、みんなから奇異の目で見られる。曰く、「凍っているように見える」らしい。
彼からはいろいろ面白い話を聞いた。さすがにモスクワでも-40℃になる事はまれだそうで、学生の頃、その-40℃の中をシャンパンを持ってメトロから宿舎まで帰り、栓を抜いたが、何も起こらない。どうやら駅から歩いている間に凍ってしまったらしいというのだ。仕方が無く、そのまま放置して部屋を出て、帰って見ると、テーブルの上がびしょびしょになっていたと。溶けて吹き出したらしい。
少しは役に立つ話も。
ルーブルの両替は、現地がおすすめである。成田の両替のレートはひどい。他の通貨よりも手数料を10%ほど余計にとっているようだ。モスクワ市内の我々が宿泊したホテルには、自動の両替機があった。カードからの引き出しもできるが、現金の両替も可能であった。我々は、日本でドルを買って行った(これは手数料が安い)ので、ドルからルーブルに両替したが、ほぼ為替レートに近いものであった。これは圧倒的にお得である。自動販売機みたいなもので、日本人には使い慣れている。言語は英語が選べるので、だいたいわかる。(ただ、韓国人保有のホテルだったので、特別に置いてあった可能性もある。)ちなみに、空港の両替屋は、レートが明示されていなかったので、試さなかった。初日に60ドル両替し、最後まで使い切れなかった。それほどカードは普及しているので、少なくともモスクワ市内では、あわててキャッシュを用意する必要は無いだろう。
また、ガイドブックには1ドル程度の枕銭を用意する様に書かれていたが、実際には受け取らない様だった。(ホテルによるかもしれないが)たまたま私がいるときに掃除に来たので、無理矢理渡したら、いたく喜んでミネラルウォーターを1本余分にくれた。そんなに飲めないんだけど。ちなみに、我々が宿泊したのは3星のスプートニクというホテルで、現地の研究者のおすすめのホテルである。1泊1万5000円程度で、朝食が別で1000円程度かかる。モスクワのホテルとしては安い方である。今は韓国資本に買われてしまったらしいが。ホテルのホームページから簡単に予約できるが、ホテルのオンライン予約サービスにはあまり出てこないホテルである。
街にでてみると、ちょっとおしゃれなスーパーには日本製品がたくさん並んでいる。しかし、どれもお値段は3倍程度。もちろん、買う気にはなれない。でも、ロシア語の製品はそもそも何なのかわからないから、助かる時には助かるだろう。特にホテル備え付けのシャンプーはひどいもので、旅行用を持っていけば良かったと後悔した。結局スーパーでは買わなかったが。
テロ対策か、大勢の人が集まるところでは、上着をクロークに預けることが義務づけられている。クレムリンの入り口では、リュックが駄目だと断られた。薄っぺらなショルダーバッグならOKらしい。金属探知機や荷物の中身のチェックもある。要するに、爆弾を隠し持ってないかという事のようだ。空港の入り口では、すべての持ち物の検査がある。基本的に金属探知機を抜ける場合、空港と同じく金属を外すが、町中のチェックは甘く、アラームが鳴っても、怪しくなければ素通しする。だから、空港のセキュリティーチェックのように本気になって外す必要は無い様である。


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